「はてなエンジニアブロガー祭り」というイベントに登壇した際に、「ブログを続けてよかったことは何ですか?」という質問があって、
- 書籍を執筆するきっかけになった
- 海外で働きたい、とか書いてたら海外で起業する人から声がかかった
等々挙げてみたのですが、ふと頭をよぎったのが、ブログをやってて得られる「収益」(金銭とかモノとか)は実際のところどの程度あるのかなと。自分でも把握できてないので、整理してみました。
※収益の大きい順に並べています。
前提となる数字
とりあえずいろいろな収益の前提となるであろう数字として、このブログのPVを紹介しておきます。
最近のPVはだいたい1ヶ月5万前後です。ヒット記事がある月で7万ぐらい。
# ちなみにグラフをみると2013年に入るまではわりとブレがなく静かに伸びていってますが、それはとくに大きくヒットする記事がなかったからです。確かこのブログの記事がホットエントリー入ったのは、2013年3月に書いたこの記事が初だった気がします。
1. Google Adsense
本ブログでは始めたばかりなのでまだ1ヶ月分のデータもありませんが、現在12/24までの収益データが出ていて、約xxxx円です *1。このペースだとだいたい今月はxxxx円ぐらいになりそう。
が、今月は更新頻度が高く、100ブックマーク以上の記事もあってこれなので、基本的には4000円/月あたりで落ち着くんじゃないかという気がしてます。
2. Amazonアフィリエイト
1ヶ月に1000円〜9000円。といっても9000円はピーク中のピークで、普通の月はだいたい2000円前後。
つい最近書いて多くのブックマークがついた、
「『上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編』書評 - Over&Out その後」
という記事の注文レポートをみてみると、12/24までのデータで、
- ブックマーク数:114
- 売れた数:21冊
です。書評記事をがんばって書いたとして、5ブックマークあたり1冊売れる、ぐらいの感覚でいるといいのかもしれません。1記事しかデータみてないので根拠なさすぎですが。ちなみに紹介料率は3%前後です。
3. Gumroad
今までに3記事だけ、サンプルコードをGumroadで販売するということをやってみました。
気になる結果は・・・
ちなみにgumroadでは今まで2つのソースコードを販売してて、期間は1年ぐらいで、収益はNetで44.1ドル。少ないけど、わざわざgumroad向けにつくってるわけじゃないので、労力からすると全然ありだと思っている。貯金の利息ぐらいの感覚。
— Tsutsumi Shuichi (@shu223) 2013, 12月 2
というわけでざっくり1ヶ月あたり350円ぐらいです。
ちなみにサンプルを販売してみた記事のうちのひとつ、『「顔以外」のものを画像認識する』は記事自体は好評をいただき、100ブックマーク、240ストックされましたが、サンプルが売れた数は通算で 1 です。
そんなに売れないのがわかってるし、僕自身いろいろなOSSに助けられてきているので、
- 多くの人に必要とされそうなものはオープンソースとして公開
- ニッチでほとんどの人に必要なさそうなものはGumroad(を検討)
と切り分けています。ただやっぱり申し訳ない感じがする/面倒なことになると面倒、という気がしてしまって、結果としては滅多にGumroad販売を選択することはありません。
4. リンクシェア
アプリのアフィリエイト。多い月で200円、少ない月で1桁なので、ざっくり平均すると1ヶ月あたり100円ぐらい。
サービス終了するらしいので今後は0になる見込み *2。
5. Amazonウィッシュリスト
何回か記事の中に忍ばせたり、サイドバーの一番下に置いたりしてみたのですが、正直全くといっていいほど何も送られてきません。今までに1度だけ、1円の文庫本をいただいたことがあるだけ。
僕自身がウィッシュリストから人に送ったりしないし、応援したくなるような年齢でもないので、これは致し方ないと思っています。
6. JOB Board
このブログはつい1年前までは100%技術的な記事だけだったので、読者の100%がiOS開発者(僕の直観調べ)でした。
読者層がわかりやすく、しかも転職市場でニーズのある層なので、「もしかしたら人材募集広告をここに貼ってもらったらいいかも」と思い、ほんの一瞬だけ、サイドバーでこっそり広告を募集したことがありました *3。
まずは無料で募集するも、1件も応募なし。自分の本分ではないので拡散もしなかったし、1週間ぐらいで募集告知文をサイドバーから消してひっそりと終了。
まとめ
結論:食えるほどの収益はない
というわけで、アフィリエイトとか、Gumroadでのソース販売とか、そういう目先の収益のために労力を割くのは得策ではないということが改めて確信できました。あくまで技術力の向上や、発信の一環としてやるべきだなと。
そんな「Over&Out その後」を今後ともよろしくお願いいたします。