本日、CAREER HACKさんに、『失敗続きの窓際エンジニアが掴んだ最後のチャンス|iOS開発者 堤修一に訊く│CAREER HACK』というインタビュー記事を掲載していただきました。
この記事は2本立てとなっていて、実際にどうやってスキルを伸ばしていったのか、という後編につながるのですが、31歳のおっさんが、最初はディレクターとして応募したり、スクールに通ってプログラミングを勉強したりと四苦八苦しながらもどうにかこうにかカヤックに入社させてもらうまでの話ってこのインタビュー中にはしなかったなと。
で、本ブログの前身である、
というブログは、まさにその、「カヤックの中途採用に応募してみよう、と思ってから、カヤックに合格するまで」を綴ったブログになります。
CAREER HACKさんに過去の経緯についてインタビューいただいたことだし、せっかくなのでこの超マイナーブログの記事をいくつか掘り起こして、ダイジェストで、『プログラミング弱者の31歳が、カヤックのプログラマになるまで』をお送りしようと思います。
ブログ立ち上げ
カヤックを受けようと思い、この時点では自分でプログラム書いて何かをつくったりということができないので、まずはブログを立ち上げました *1。
Web業界への転身を(これから)目指します。
それにまつわる日々のあれやこれやを、
ブログとして書き残していきたいと思います。
応募職種を決めるところからスタート。
現状について正直なことを申しますと、
応募する職種さえ決めかねている状態です。
Webの世界について勉強をはじめる
この本を買って、Flash体験版をさわってみました。画像をタイムラインに貼り付けただけですが、たったそれだけで動くものがつくれたので、「おおっ」と思った記憶があります。
ディレクター志望でエントリーシートを書いたものの、ディレクターってどんなことやるの?というのがわからなかったので、ブックオフで上記の本を買って読んでみました。
で、感想は、
・・・つまんなそう。。
でした。。
カヤックのディレクター全員を研究したりしました *2。
面接対策として、企画を99本持っていくことにしました *3。
カヤック二次面接
面接時にCTOかいちさんの反応があまりに冷ややかで、これはヤバいと、急遽その日にたまたま開催されていたカヤックの交流会に飛び込み参加。
かいちさんをつかまえて、言い足りなかったことをアピールしました。
結果、どうにかこうにか二次もパス。
数年後、この日のことをかいちさんに聞いてみたところ、実際に落とすところだったそうです。
カヤック最終面接
無事三次もパスして、いよいよ明日は最終面接!というタイミングで書いた記事 *4。
まずは合格者像を正確にイメージするために、柳澤さんの「採用に関する発言」を集めてみました。
とあるとおり、CEOやなさんのインタビュー記事を大量に集めてきています *5。
実際に受けてきた感想。CEOやなさんのあとに、瀬尾さん、玉田さん、大塚さん登場。
結果は・・・
見事に不合格!!
そして・・・
はじめてのActionScript作品
当時、自分で手を動かしてものをつくれるようになるべく、週末を利用して、ActionScriptのスクール、『クスール』に通っていました。
そこでの制作課題は、「Yahoo! JAPAN Internet Creative Award」のバナー部門に応募すること。
で、つくって応募したのがこれ。
(※開くといきなり爆音が出るので注意)
タイトルは『ヘビメタ』です。マウスに合わせてキャラ *6 がギターソロを弾き、最後にフライングVを宙に投げ、それがYahooのYになるというもの。
カヤックのやなさんが審査員ということではりきってつくりましたが、残念ながら箸にも棒にもかからず。
Mac購入/はじめてのビルド
タイトルには「iPhoneアプリつくりました」ってあるけど、ビルドしてシミュレータで実行しただけ。
全然まとめられてない。。 *7
退職 → (ほぼ)ニートに
ダイジェストと言いつつかなり長くなってるのでここらから巻きでいきます。
当時勤めていた会社の上司に退職の意志を伝えました。
・・・といっても転職先とかが決まってるわけではなく、
実績も次の就職先もない。
人脈もほとんどない。
年齢は30を超えている。
既婚。
フリーランスという名のニートに。 *8。
賞をもらう
引き続きスクールで Flash / ActionScript を勉強し、
2つ目の作品で、賞をいただきました。
そのときの作品を、ブログパーツにしたものがこれ。
天気予報APIを使用して取得した週間天気予報より、オルゴールのように美しいメロディを生成します
というコンセプトですが、APIの使用期限が切れているので、「晴れ」しかでず、今はもうあまり自動生成感はありません。。
カヤック合格
二度目の面接は10分ほどで終了。
持っていったものはあまり評価されませんでした *9 が、
勉強をして、それをしかも形にして、賞という一定の評価まで得て、実際につくっていたものを持って受けに来た(元記事)
ことが合格につながったとのこと。
で、このブログとしてはめでたしめでたし。
そして、例のスライドの話や、今回のインタビューの話につながります。
以上、カヤック入社までを綴った前身ブログ『Over&Out』のダイジェスト版でした!
(2013.11.28追記)告知
そんな感じで前身ブログ、本ブログと、ずいぶんお世話になっているはてなさんよりお声がけいただき、「はてなエンジニアブロガー祭り」というイベントに登壇させていただくことになりました。
"第2部 パネルディスカッション「ブログとエンジニアと私(仮)」" なるパートに出ます。
ピザもビールも出て無料とのことですので是非!
*1:タイトルは、家にあったCDの曲名から適当に語感が良いと思うものを選びました。で、Gorky's Zygotic Mynciというバンドの曲名より拝借。
*2:とはいえプロフィールと関連コンテンツ読んだだけ
*3:今思うと、これは企画というより、アイデア(それぞれ1行ぐらいのメモ書きしかなかった)。当時「企画書」とか見たことなかったし、どれぐらい/どうやって具体化すればいいのかわかってなかった。
*4:このブログは全然アクセスなくて超マイナーなのですが、『カヤック 面接』でググるとこの記事が上位に出てくるので、カヤックに入社してくる人だけには「ブログ読んでましたよ〜」とよくいわれました。
*5:当時の自分に「そんなのいいから何かつくれ!」と言いたい
*6:ペンタブ買って自分で描きました
*7:結局どれが何用なのかわからず、この後1年半ぐらいは「View-Based」だけを使ってた気がします。
*8:ちなみにニートで有名な id:pha さん(phaの日記)は、同じ大学、同じ学年、(一瞬だけ)同じ部でした。彼の文章・考え方・つくるもののファンで、memorizeの頃からずっとブログを読んでいます。
*9:実戦ではまだまだ通用しない、という評価