以前、『34歳無職のiOSプログラマが1ヶ月間スペインに滞在してきたまとめ』という記事に書いた通り、海外就職したいため前職を辞めたものの、ビザもコネもないため、約5ヶ月間のニート生活*1を満喫しておりましたが、この度アメリカの企業に拾っていただくことになりましたので報告させていただきます。
5/12に日本を発ち、いまはシリコンバレーのマウンテンビューという場所で働いております。
ジョインした会社について
社名は AppSocially といいます。
メンバーは僕を入れて3人で、
(左から、CEO高橋、プログラマ松村、僕)
下記記事で紹介されているように、
- 日本のスタートアップAppSociallyとWHILLが、500Startupsのインキュベーション・プログラムに参加決定
- 500Startupsのインキュベーションプログラムに2組の日本発スタートアップが採択
500startups というシードアクセラレータ(?)のインキュベーションプログラム(?)「Bacth 6」に採択(?)されているスタートアップです。
?をいっぱいつけたとおり、僕自身、こういう米国スタートアップ事情はよくわかってないです。
よくわかってないですが、来てみて1週間でわかってないなりにわかったことは、「Bacth 6」には世界から30社ぐらいの有力スタートアップが採択されていて、そのファウンダー達が1フロアに集まって仕事していて、みんな熱くていい人たちで、ここで働くのはとても刺激的でおもしろい、ということです。
めでたいことがありみんなでシャンパンでお祝い(※昼の12時)
AppSociallyとのなれそめ
『この記事』に書いたバルセロナ滞在中の、現地時間 AM4:00 ぐらいのこと。
PCに向かっていたら Facebook メッセージがポンと来ました。
『こんにちは、ご無沙汰してます、いつまでバルセロナいらっしゃるんですか?』
『現在お仕事って探されていますか?』
AppSociallyのメンバーのひとりからでした。(もともと面識はあったのですが、このときはまだAppSociallyについては知らなかったと思います。)
(僕)「フリーランスとしては、基本的には今はお請けしてなくて、(うんぬんかんぬん・略)」
受託開発の話かなー、と思い最初はお断りモード。
『実は、モバイル向けの招待やシェアの機能を提供する会社を米国で立ち上げて、4月から4ヶ月ぐらい、米国のマウンテンビューで 500 startup というアクセラレータプログラムに入る予定でメンバーを探しているのですが、もし良かったら、お話聞いていただければと思い』
(僕)「おお、そういう話でしたか。ブログに書いてある通り、そもそも海外で働きたくて会社をとびだしたものの、ビザの壁にぶちあたってどうしよう、ってなってるので、
ぜひ詳しく伺いたいです。
スカイプでお話しすることも可能です。いかがでしょうか?」
一気に食いつく僕。
そんなこんなで、朝4時にスカイプでビデオ通話することになり、そこでスカイプ越しにCEOの高橋氏とも初めて会い、帰国後に鎌倉で飲み明かしたりしつつ、条件面をすり合わせてジョインに至った、というのが経緯です。
どういうところが決め手になったかというと、
- アメリカに法人登記しているアメリカの会社であること
- iOSアプリ開発の仕事であること
- 給与などの条件も合致したこと
- ビザの取得もサポートしてくれること
といったあたりです。
海外企業の面接で、英語面でもビザの面でも玉砕したことのある僕としては、これ以上ない好条件でした。
あと、メンバー全員がそれぞれの分野で実力があって、人間的にも信頼できるいい人たちだった、というのもあります。
やってる仕事
iOSまわりをやってるのですが、このへんはまだカオスなので、もうちょっといい感じになったら、また後日改めて書きたいと思います。
iOSアプリ開発の中でも、わりといままでスルーしてきたところのノウハウが求められることが多いので、日々精進しているところです。
空港からオフィスに直行して、そのまますぐに開発に入りました。
そのときに撮った、オフィスの窓からの写真
オフィス
上述しましたが、たくさんの会社が1フロア(3つの部屋にわかれている)で作業しています。なのでまわりは外国人だらけです。(ただし人種はさまざま。英語ネイティブはどちらかというと少数派)
ほとんどがFounder/Co-Founderで、陽気で人懐っこく、(僕は英語がイマイチなので会話はあまりできないものの、)みんないつも声をかけてくれます。
ケーキを顔になすりつけあってキャッキャするのは世界共通
Batch 6のみんなでワリカンで卓球台を購入
毎日のようにオフィスに有名人とか成功した起業家や投資家が招かれて、講演とかワークショップが開催されています。
あと、ミネラルウォーター、コーヒー/紅茶、お菓子等は無料で、たまにピザが出てくる日もあります。
トイレに行く途中にフリーお菓子コーナーがあるので、確実に太れます
火・木はEAT CLUBという宅配サービスで好きなものを頼めます。(料金を500startupsが負担してくれてるらしい)
https://www.myeatclub.com/menu/
英語
メンバーは日本人だし、僕はプログラマーなので、生活/仕事に支障はないのですが、せっかくいろんな人がいるのにコミュニケーションをうまくとれないのがもどかしいです。
上述した講演とかワークショップは聞いても全然わからないし、会話してても相手がちょっと長めに話すと何言ってるかわからなくなります。相手がネイティブの場合だと、流暢すぎて短い一言とかでもわからないです。
リーディング > リスニング > ライティング > スピーキング(右に行くほど苦手)
と思っていましたが、こっちにきてみると、
リーディング > ライティング > スピーキング > リスニング
かもしれないと思えて来ました。
今の状況として、僕が英語でしゃべらないといけない機会はほとんどなく、英語の話を聞く機会は多いので、そう感じるのかもしれません。
生活
メンバー全員で共同生活をしています。玄関が1つ、ベッドルームが2つ、あとリビングとキッチンがあるので、2LDKというやつでしょうか。
リビング
キッチン
ベッドルーム
1,900ドル/月、会社が負担してくれてます。
僕はみんなより遅れて加わったのでアパート探しには参加していないのですが、craigslistという、掲示板みたいなところで探して、オーナーに連絡とって、契約したみたいです。
家具とかは車借りてIKEAで買って来たとのこと。
1枚目の写真にあるように、みんな自転車乗ってますが、僕は徒歩で通勤してます。
通勤路。ひたすらまっすぐ徒歩30分。
今後の展望
- ビザの手続き
- まだ何もやってない
- アパートを探す
- 日本のアパートを解約して奥さんを招聘する
- もうちょっとアメリカを満喫する
- 初めてアメリカにきて、空港からオフィスに直行して、それから毎日オフィスとアパートの往復しかしてない
- 自転車を買う
- 実はさっき買った。ブレーキついてなかったのでつけてもらってるところ。
諸々ありますが、何よりもまず、「これがAppSociallyです!」と自信を持って書けるところまでプロダクト(サービス)の完成度を上げたいです。
乞うご期待!
*1:というと仕事もしてただろ!というツッコミをいただくのですが、たまに日銭を稼ぐ仕事はしたもののフリーランスとしてやっていくつもりはなくあくまで求職中だったのでこういう表現をしております。