macOS/Cocoaアプリ開発の技術書を書きました。macOSアプリ開発は、
- 使用言語はSwift
- IDEはXcode
- 標準フレームワークの多くがiOSと共通
と、iOSアプリ開発と共通点が多いため、iOSエンジニアにとっては比較的とっつきやすいはずです。
・・・が、「UIKitではなくAppKitだし、なんだかんだと色んな点で違っていてめんどくさそう」という気がして興味はあるけど未だ手付かずという方も多いのではないでしょうか。
そこで本書では、iOSエンジニアの視点から「これ、macOSではどうやるの?」という事項を集めてまとめてみました。各項の解説は「iOSエンジニアに伝われば十分」という観点で非常に簡潔に書いてあるので、本書をパラパラと眺めてみるだけでも「違いといってもこんなもんか。簡単そうだからやってみよう。」という気分になるはずです。
電子版をBOOTHにて販売中
個人出版で、BOOTHにて電子版を販売しています。
macOS Mojave 10.14, Xcode 10.2, Swift 5.0対応、46ページ。今後価格改定する可能性はありますが、今のところなんとたったの800円です。
ページ数少ないけど大丈夫?
重厚長大な技術書もエンジニア心をくすぐられますが、コンテンツがあふれる昨今、「積まずにサラッと読める」というのもひとつの価値だと考えています。
いつかやるmacOS開発に向けて積んでおくのではなく、DLしてすぐに開き、数分パラパラ眺める読み方を推奨します。
この数分で「ふーんこんな感じなのね」と思っていただければ本書のコンセプトとしては成功です。
macOSアプリをつくる予定がない?
macOSアプリはiOSアプリと比べてまだマネタイズしづらいイメージがあると思います。実際どうなのか、僕もApp StoreでmacOSアプリをリリースしたことがないのでよくわかりません。
しかし、iOSエンジニアであれば開発環境として日々macOSで作業していると思います。開発作業の中で「これめんどいなー、サクッと自分用ユーティリティアプリがつくれたらいいな」と思ったことはないでしょうか。
本書はそれぐらいのライトなmacOSアプリ開発を想定しています。
目次
はじめに
第1章 基礎の基礎
- 1.1 プロジェクト作成
- 1.2 座標系
- 1.3 ビューの背景色
- 1.4 Interface Builder
第2章 基本 UI コンポーネント
- 2.1 ボタン
- 2.2 画像表示
- 2.3 ラベル
- 2.4 テーブル
- 2.5 アラート
第3章 アニメーション
- 3.1 ビューのアニメーション
- 3.2 アニメーション速度を変更する
- 3.3 Auto Layoutのアニメーション
第4章 画面遷移
- 4.1 標準セグエ
- 4.2 同じウィンドウ内で画面遷移させる
- 4.3 遷移アニメーションを自作する
第5章 その他iOSと手順が違う点
- 5.1 カスタムフォントを利用する
- 5.2 subviewの順序を変える
- 5.3 マウスクリックイベントをハンドルする
- 5.4 カスタムセルを作成する
- 5.5 xibからのビューを作成する
- 5.6 画面サイズとウィンドウサイズ
- 5.7 クロスプラットフォーム
第6章 macOS独自の機能
- 6.1 ファイルを開く
- 6.2 メニューを追加する
- 6.3 コンテキストメニューを追加する
- 6.4 ステータスバー常駐アプリケーションを作成する
- 6.5 起動中のアプリケーションのリストを取得する
- 6.6 他のアプリケーションを操作する
第7章 Cocoa Bindings - 7.1 Cocoa Bindingsで配列をテーブルに表示する
製本版
「技術書典6」にて製本版を販売します。印刷部数が少ないくせに特殊用紙を使ってオフセット印刷したので原価がかなりかかっており次回はたぶんもうないスペシャル仕様です。会場に来られる方はぜひ「け13」までお越しください。