最近 iBeacon まわりの情報をあまり追えてなかったので、ざざっとニュースとか技術情報に目を通してみました。
ニュース、導入事例など
「iBeacon」に対応したスタンプラリー『Sitekicker+ for スタンプラリー』を発売 | DNP 大日本印刷株式会社
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ビーコン(Beacon)*1に対応したサービス『Sitekicker+(サイトキッカープラス)』を開発しました。
ショッピングモールやテーマパーク、美術館などの大型施設内や観光地などでのスタンプラリーに効果的です。iPhoneにダウンロードした専用アプリを起動し、施設内のビーコンデバイス付近のスタンプポイントに近づくと専用端末からの情報をBluetoothで自動的に受信して、スタンプを集めることができます。生活者がスマートフォンを専用端末に「かざす」動作も必要ありません。
専用端末と生活者の距離に応じて、配信する情報を変化させることも可能で、スタンプラリー以外にも店舗内の場所に合わせた情報を配信することができます。例えば、店舗の入り口では本日の特売情報を、個別のエリアでは該当する商品カテゴリーの情報を、商品棚の前では対象商品の情報を表示するなどの使い分けが可能です。また、行動分析などのデータも取得できるため、マーケティングへの活用も期待できます。
3/3、つまり昨日のプレスリリース。スタンプラリーはビーコン用途についてブレストすると必ず出てくるものだし、しかも大手からなので、今後が楽しみです。
DNPは、導入に向けたコンサルティングから各企業が生活者に向けて提供するサービスに応じたアプリの開発やカスタマイズ、サービス運営の代行まで、一貫した機能を提供します。
初期導入費用:200,000円(専用端末5台を含む)、月額利用料:50,000円
安い。。
ACCESS Beacon Framework (ABF) | 株式会社ACCESS
「ACCESS Beacon Framework」(ABF)は、Beacon本体と、リファレンスアプリケーション、バックエンド機能を提供するクラウドサービスBaaS(Backend as a Service) を組み合わせて提供する事により、企業様がBeaconサービスを素早く市場投入する事ができます。
図を見ると、上述のスタンプラリーだけでなく、いろんなサーバーサイド機能から管理ツール、ビーコンモジュールまでほんとにトータルに提供してくれるようです。
筐体に入ったBeaconモジュール(株式会社Braveridge製)ですので、すぐに使えます。
(中略)
- Bluetooth認証および無線規格(日本・FCC・CE)に対応済みのBLEモジュールを実装している為、日本国内・海外(一部の国を除く)でのサービスが可能です。
- DFU(Device Firmware Update)の標準対応により、スマートフォンからのファームウェアの書き換えが可能です。
このモジュールは初めて知りました。技適取得済み、ファーム書き換え可能ってだいぶアツいです。このフレームワークとは関係なく入手可能なんでしょうか(あとで調べてみます)。
iOS7以降で使えるリファレンスアプリです。標準的なBeaconサービスを実装済みで、クラウドとの接続も設定済みです。(Android OS対応は2014年夏を予定しております)
- スタンプラリー、クーポン、お知らせ通知などの標準的な機能10種類をリファレンスで用意しており、購入したその日からご使用頂けます。
- 企業様が配信したいコンテンツを表示する事ができます。コンテンツの入れ替えはサービス管理画面にて簡単に行えます。
- 個別サービス向けBeaconアプリの受託開発も承ります。
スタンプラリー、クーポンをはじめ、ビーコンのよくある用途を実装済みのCustomizableなアプリも提供してくれるとのこと。評価キット(Beaconモジュール + リファレンスアプリ + 管理システム)あり。
その他
iBeacon対応のスマートフォンに専用アプリケーションをインストールしてあるユーザーは、店舗内を移動しながら、その位置に応じて最適な情報を受け取れる。店内に設置されたLED照明設備が、端末と位置情報をやりとりするグリッドとしての役割を果たす。
ヒースロー空港の所定エリアに上級クラスの客が近付くと、アプリを介して利用可能なサービス案内やお得な販売情報、フライトスケジュールなどが入手可能な仕組みも提供しているという。
球場で具体的にどのようなサービスが受けられるかは3月中に発表予定。
JoinTVで番組に参加、クーポンを入手、店舗で活用という“オンエアー→オンライン→オフライン”という流れを生み出すとしています。
技術情報
Apple、MFiライセンスプログラムによりiBeaconをブランド化 - iPhone Mania
(略)iBeaconが、Appleの「Made For iPhone」などのロゴマークで知られるMFi ライセンスプログラムのもと、認証を受けたメーカーとともに本格的に展開されることになるようです。
これまで「Made For iPhone」などのMFi ライセンスプログラムでは、Apple が定める性能基準を満たしていると同社が認証した機器にのみ「Made-for-iPhone」などのロゴの使用を許可してきましたが、iBeaconの場合もこの手法と同様にAppleはメーカーにiBeaconの名称を製品に使用する前に、いくつかの条件を満たすよう求めています。
iBeaconに該当する製品の場合には、これまでのMFi ライセンスプログラムとは別にiBeaconの機能についての基準を満たす必要があります。AppleがiBeaconのブランドを管理することにより、消費者はビーコンを発信するBluetooth機器がiPhoneやiPadなどのiOS機器に対応しているのかどうかがひと目で分かることになります。
ちらっとFacebookで見かけてはいましたが、中身は読んでおらず、詳細はつかめてませんでした。もしかしたら Core Bluetooth & BLE まわりに何らかの制約が課されてしまうのか、といらぬ不安まで感じていましたが、正規と野良を分ける話のようなので、それぐらいでよかったです。
Apple Releases iBeacon Specification | BEEKn
ついに iBeacon の仕様が公式に公開!!!!
・・・と思ったら上述の MFi の話とつながっていて、MFiプログラム下において公開してくれるとのことです。
Under their MFI program, manufacturers can now request that Apple permit them to attach the iBeacon name to their devices so long as they meet certain criteria.
The specifications are available after signing an NDA. Applying to the program in order to register to carry the iBeacon name, we’re told, is free.
北から南や西を見て思うこと: iBeaconを使った室内向け測位システム作ったよ
図書室に9個のビーコンモジュールを置いて、室内測位(室内における現在位置を計算)するデモ動画。iPhoneに表示している室内地図上に今いる位置がマッピングされる。
Ibeacon hack4aizu - SSSSLIDE
Aka-Beacon の GClue さんによるスライド資料。後半に BLE113 モジュールについての話がちらっと出てくる。
状況に応じてインタフェースを変えるスマートリモコン『iBeacon Remocon』
ハッカソンで最優秀賞を獲得した作品。
キッチンにいくとキッチンリモコンに、キッチンから離れると部屋リモコンに。
#Kadecotって知らなかった。あとで見る。
Beaconモジュール
Bluetooth Beacon
上で出てきたBraveridge社製ビーコンモジュール。
BluetoothチップにはNordicSemiconductor社のnRF51822を使用しております。
また、弊社開発の電波法・BT認証を取得。
書籍
秀和システム
売り上げランキング: 7,750
iOSの位置情報関連機能だけ(!)を扱った技術書。
[目次]
- 01 iOSでリアルな世界とモノを「つなぐ」意義
- 02 近隣情報をナビゲーションでつなぐ
- 03 オープンデータで観光情報をつなぐ
- 04 モーションアクティビティで利用者の行動軌跡をつなぐ
- 05 商品と情報をビーコンでつなぐ
- 06 エリアに入ってきた利用者とつながる
- 07 近づくと自動的に機器につながる
- 08 iOSとロボットをつないで来場者を歓迎する