本日、potatotips #28(iOS/Androidの開発Tips共有会)にて標題の発表をさせていただきました。
iOSのカンファレンスに自分で応募して、採択されるまでの話です。
以下、スライド内容の抜粋。
はじめに
iOSのカンファレンス、UIKonf 2016(ベルリン), iOSCon 2016(ロンドン) に登壇させていただくことになりました!
- どちらも国内外からスピーカーが来る国際カンファレンス
- チケット代
- UIKonf:€450+VAT19%(約66,000円)
- iOSCon:£650(約101,500円)
- どちらも登壇者は計18人
・・・と言っても
- 招待されたわけではない
- 自分で応募して、投票・審査の上で採択された
アジェンダ
1. なぜ応募したか
2. CFPをどう見つけたか
3. Proposalをどう書いたか
4. 審査過程はどうだったか
1. なぜ応募したか?
国際カンファレンスに登壇する(僕にとっての)メリット
- ログに残る
- 英語でググッて見つかる「入り口」になる
- 著名な常連スピーカーの方々に自分の話が届く
- 海外から仕事がくるきっかけになるかもしれない
- 別のカンファレンスにも呼ばれるかもしれない
- 海外に行けるのが嬉しい/楽しい
- 旅行もいいけど個人的には本業と絡んだほうが楽しい
- 航空券代・ホテル代は出る(カンファレンスによるかもしれない)
- 英語を「必死で」練習する機会になる
- 30分ぶんの、自分の得意な分野について話す英語表現の「引き出し」 をつくる機会にもなる
- 経歴に書ける
→ メリットだらけ
2. CFPをどう見つけたか
CFPとは
- Call for Proposal (Papers / Participation)
- 登壇者を募集してます、の意味
カンファレンスの探し方
- ググる: "ios conference 2016"
- Lanyrd
- the social conference directory
- 絞り込み: Search: ios (with Conferences, iOS, 2016) | Lanyrd
- カンファレンス常連の著名開発者のサイト
- 大抵 "talks" / "speaking" みたいなまとめページがあるので、そこで将来の登壇予定カンファレンスを知る
- 例:Speaking - Natasha The Robot
CFPを見つける
- カンファレンス開催予定はわかっても、CFPは見つけづらい
- 招待講演だけ(CFPなし)のカンファレンスも多い
探し方
- ググる
- "ios conference 2016 "cfp""
- "ios conference 2016 "call for""
- Calls for participation | Lanyrd
- カンファレンス常連の方々のTwitterアカウントをフォローしておく
- 中の人とつながってたり、中の人だったりするので、たまにCFPのツイートが流れてくる
If you don’t have a plan for the weekend, why don’t you write the proposal for your great talk at UIKonf?https://t.co/YXw2ufnU2R
— UIKonf (@uikonf) 2016年2月12日
3. Proposalをどう書いたか
当初案
「いつもの勉強会」と同じように話したいネタを棚卸し
- iOS×機械学習
- OpenCV 3
- iOS×BLE
過去のカンファレンスの登壇内容を見てみた
- [altconf.com/schedule/:title=AltConf 2015 Schedule]
- タイトルと概要が一覧で見れて参考にしやすい
- WWDC
- iOSエンジニアには馴染み深い
- その他諸々
- (※応募当時は try! Swift 開催前)
歓迎されるっぽいTALK
- スピーカーがその分野で十分な経験がある
- 「このライブラリをちょっと触ってみました」的な話はさすが にない(そのライブラリの作者で、設計思想等も含めて話せる場合は別)
- 「その人ならでは」の話(バックグラウンドが活きる話)
- 体系立てて話せる
- ↔ 雑多な、箇条書き的な話
これと自分のネタを照らしあわせてみると・・・
- iOS×機械学習
- OpenCV 3
→ 専門家でもなければ、 がっつりやった経験もない。発表のプレッシャードリブンで 「これから」勉強したいだけ。
- iOS×BLE
→ (BLE自体にめちゃめちゃ詳しいわけじゃないが、)iOSエンジニアとしてハードウェアプロジェクトに関わった経験数としては多い方だと思う。書籍も書いたので多少は体系立てて話せそう。
完成品
4. 審査過程はどうだったか
UIKonf
- 匿名フィードバックがあり、Proposalをアップデートできる
- 匿名投票(GitHubアカウントでログイン/8つ選択)
- 運営によってさらに絞り込まれる
- 採択率 8 / 60ぐらい?(スピーカー全18人中8人がCFP枠?)
iOSCon
- 運営による審査
- 応募数不明
- 登壇者計18人、うち招待講演は6人(スケジュールが単独で組まれている)
まとめ
- なぜ応募したか
- フリーランスとしての海外進出の足がかり
- 英語の練習
- 海外に行きたい
- CFPをどう見つけたか
- ググる/常連スピーカーをウォッチする
- Proposalをどう書いたか
- 過去のカンファレンスを参考にしつつ持ちネタを絞り込んだ
- 審査過程はどうだったか
- カンファレンスによって色々(投票/運営による審査)
おわりに
準備と練習をしっかりして臨みます!
以上、スライドより。
主催/会場提供のエウレカさん(広くて天井高くてものすごい良かった)、登壇者のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!