4月末に書いた「独立して最初の3ヵ月間にやったお仕事のまとめ」という記事から3ヵ月が経ちました。(前にも似たようなこと書きましたが)フリーランスは定期的に自らアピールしていかないと本当に世の中から忘れられてしまうので、またこの3ヵ月やったお仕事についてまとめておこうと思います。
ウェアラブルおもちゃ「Moff」
Moffって何?という方はぜひこちらのムービーをご覧ください。
ざっくりいうと「手に巻いてスマホと連携させて遊べるおもちゃ」です。
Kickstarter で2日間で目標調達額を達成したり、最近予約販売を開始した Amazon では発売前にも関わらず妖怪ウォッチに次ぐ2位にランクインしたりと、とても勢いのあるスタートアップです。
GW明けあたりから、このMoffの、iOSアプリの開発をお手伝いさせていただいてます(現在進行形)。
Moffは現在Amazonにて予約受付中ですので、お子さんがいらっしゃる方はぜひ!
売り上げランキング: 941
(僕も甥っ子姪っ子自分用等々4つほど購入する予定です)
パーソナルモビリティ「WHILL」
昨年、500 startups に参加 した際に同期だった「WHILL」とも一緒にお仕事させていただいてます。
担当してるのは、WHILL と Bluetooth LE で連携する iOS アプリで、BLEモジュールのファーム側にも踏み込んで開発しています。
WHILL本体のファーム側と歩調を合わせる必要もあるので、月に3人日ぐらいのペースでちょっとずつ進めている感じですが、既にWHILLをアプリからリモートコントロール (ベッドにWHILLを呼び寄せて乗るといったユースケースを想定)できるようにはなっていて、あとは、
- 速度やバッテリー残量等の情報取得・表示
- シートの前後スライドのコントロール
- 乗る際に、乗りやすいようにシートを前にスライドさせる
- 車椅子ユーザにとってかなり重要らしい
- 細かい速度関係のパラメータチューニング
- 前進加速度、前進減速度、後進加速度、後進減速度、等々パラメータは20種類ぐらいある
- デフォルト設定が3タイプ用意されているが、人によって好みが全然違う
- アメリカは広いので、サービスマンがやってたらコストが半端なくかかる
といったあたりを実装する予定です。8月が山場になる見込み。
真鍋大度さん「music for the deaf」
『情熱大陸』でラストにやってた、「耳の聴こえないダンサーが、電気刺激で音を感じてダンスする」という試み。これ、筆談してるあたりでちょうど葉加瀬太郎さんによるあの名エンディングテーマが流れ始めて、うおーってなった方も多いのではないでしょうか(僕は超なりました)
これを「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」というイベントで実際に展示&パフォーマンスするにあたって、電気刺激デバイス(通称ピリピリデバイス)をBLEから制御するアプリ、その他諸々の制作のお手伝いでお声がけいただき、二つ返事でお受けした次第です。
(アプリ動作確認の様子。感電初心者なので毎回ドキドキします。。)
(サイトに名前載ってたので記念スクショ)
パフォーマンスの日時等の詳細については、近いうちに公式サイトで告知されると思います。また技術的な話については終了後にでも本ブログに書きたいと思っています。
海外iBeacon案件
iBeaconはリアルな場所に関わるので、仕事で海外出張いけるかも!?という期待もあり関わらせていただいた(ている)案件。
この案件は日本の会社からお話をいただいたものなのですが、クライアントは海外、ディレクターも外国人、ということで基本的にコミュニケーションはすべて英語というところが僕にとってはチャレンジングでした。不自由だしうまく言えないもどかしさはあるものの、自分の得意領域(アプリ開発)では意外となんとかなる、という感覚を得られたのがよかったです。
スケジュールの都合で、最初の仕様検討とプロトタイプ開発フェーズでいったんプロジェクトを離れましたが、引き続きスポットでお手伝いさせていただく予定。
講演
『第37回ワイヤレス技術セミナー 実例から探るiBeaconの勘所』という有料セミナーで講演をさせていただきました。
iBeaconが発表されてからすでに1年が経とうとしていますが、この新技術をレストランなどの「リアルビジネス」に実際に活用し運用している事例はまだ国内ではほとんど出てきていません。株式会社ウェブクルーは、このiBeaconにいち早く着目し、自社で展開している火鍋専門店チェーン「小肥羊」の実店舗にビーコンデバイスを設置し、対応するiOSアプリを2014年3月にリリースして話題となりました。
本講演では、この実店舗アプリ/サービスの開発に携わった立場から、どのような体制・スケジュールで開発を実施したのか、プロトタイプでの実証実験はどのようなものだったのか、その実験で得た知見を踏まえアプリ/サービスをどのように設計していったか、といった点を中心に詳しく解説していきます。また、リリース後の反響や成果、店舗スタッフの反応などについても最新の状況を報告します。
ウェブクルーさんのご厚意で、非公開情報をふんだんに交えて(ビーコンどこに置いてるとか、管理画面がどうなってるかとか)お話させていただきました。
動画撮影・編集アプリのプロトタイプ開発
発注元の会社のオフィスに1日だけ行って、動画撮影・編集アプリのプロトタイプを開発するお仕事。先方がこれからアプリ開発をはじめるにあたり、そのたたき台となるような位置づけです。 *1
「想像力で補完できる部分はできるだけ端折って、まずはそのアプリの良さがわかる一番重要なポイントだけしっかり実装する」みたいなプロトタイピングの勘所のようなものは、かなりたくさんのアプリをつくってきた中で培われてきている(と思っている)ので、こういう短期ブッコミ案件大歓迎です。
その他
タイムチケット経由のお仕事
最近オープンした『TimeTicket』経由でもちょくちょくお仕事の依頼をいただいてます。
「相談」の方ではなく、本業の「アプリ開発」のチケットで、今日までに実行できたのは2件。
昔つくったアプリのリバイバルヒット
4年ほど前につくった「i聖徳太子」というアプリが謎のリバイバルヒットし、
- ビジネスカテゴリ1位
- 無料総合46位
に躍り出てきました。
下記のダウンロード数の推移グラフを見ると、そのスパイクっぷりがよくわかります。
火がつく前日が14ダウンロード、ピークが16,426ダウンロードなので実に1000倍。
発火元は下記ツイートのようです。なんとリツイート 18,704 件、お気に入り 8,590 件!!
聖徳太子っていうイヤホンの右と左で違う曲を同時に聴けるアプリダウンロードしたけど誰が使うんだよ pic.twitter.com/QLzVSh5nRT
— しましまうるせーな (@seina_401) 2014, 4月 25
ちゃんと計算してませんが、Macbook Airが買えるぐらいの収益増になってました。
WWDC 2014 参加
仕事というよりは旅行ですが、17日間、つまりこの3ヵ月の約6分の1にあたる期間は、初のWWDCに参加するべくシリコンバレーに行ってました。
WWDC以外にも、WHILL HQ に行ったり、Kinoma Create を開発している Kinoma に行ったり、いろんなスタートアップの方に会ったり、向こうにいるデザイナーともくもく開発したりと非常に充実してました。
(あこがれのあのジャケットをもらいその場で記念撮影)
超楽しかったので来年も行きます!
おわりに
そんなこんなで、おかげさまでこの3ヵ月も楽しく生き延びることができました。フリーランスとしてどう仕事をしていくか、エンジニアとしての自分の強みは何で、どう生存していくか、みたいなものが紆余曲折の中で揉まれてだいぶいい感じになってきた気がします。
で、前回の実績紹介のときに書いた、
- 目の前のおもしろい仕事にがっちり食いつく
- → がんばっていい仕事をする
- → 得られたスキルや実績をブログ等でアピールする
- → よりおもしろい仕事のお話をいただく
というサイクルをしっかり回していく「わらしべ長者方式」がやっぱり自分にあったやり方であり、生命線だなと。
要は「おもしろく働くために自分が心がけていること」的な内容で、8月26日、下記イベントでお話しさせていただきます。
この話は以前ブログに書いてみたことがあるのですが、イマイチ伝わらなかった気がするので今度こそはしっかり例とか準備して臨むつもりですので、ピンと来た方はぜひご参加いただけると嬉しいです。
*1:この案件は7/23現在ではまだやってないのですが、7末に予定を入れてるので、今回の実績に入れてあります。